日本の祭り2

雷(いかずち)の大般若

東京都江戸川区東葛西、毎年二月の最終日曜

・江戸川区/街の話題(過去の一覧) /平成15年の一覧表/東葛西の奇祭「雷(いかずち)の大般若」【2月23日】
  http://www.city.edogawa.tokyo.jp/wadai/daihannya.html
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 真蔵院(東葛西4−38−9)で行われる、「大般若」という大般若経のご利益への感謝と厄払いのためのお祭です。
 神様のお札の入った“おひょうご箱”や宝剣、お清めの塩水が入った桶、大般若経600巻を100巻ずつ収めた6個の経箱を若衆たちが交代で担ぎ、朝9時から夕方4時近くまでかけて雷町内約400軒の家々をまわり、無病息災・厄払いを願うものです。

 江戸時代末期、長崎から全国にコレラが蔓延した際に和尚が大般若経を背負って家々を回ったところ、当地では被害を蒙らなかったのが由来といわれています。
 特徴は、経箱の担ぎ手たちが女装をすること。女装については、鬼の目を惑わせるためともいわれますが、結核にかかった妹のために、兄が妹の長襦袢を着て厄払いをした説が有力とされているそうです。
 妹の下着を着て厄払いに行くというのは、女装しているところを見られたときの言訳っぽい感じがしますが、それが、評判になって祭りにまでなってしまうというのは、すごくたのしいお話ですね。昔の人のこだわりのなさって、羨ましい気がしますね。

 若衆のメイクは地元の美容院にお願いしているそうで、「白粉に真っ赤な口紅、青のアイライン、頬紅が基本のスタイル」だそうです。半股引に白足袋、女物の襦袢を羽織り、鉢巻としごき襷をかけて女装の完成。
 でも、この祭り、人手不足のために一度は廃れていたそうで、復活した今でも人員不足は年々深刻になっているそうです。苦肉の策で、区外からも参加者を募っているそうですから、あなたも参加してみたら、きっと御利益があるかも知れませんよ。

    

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