日本の祭り1

おなん講(女講)

鹿児島県薩摩川内市東郷町山田地区(旧薩摩郡東郷町本町山田上地区)、毎年10月中旬

・旧東郷町:歴史・郷土芸能 :郷土芸能 :おなん講(女講)
  http://www.satsumasendai.jp/old/togo/history/geinou_onan.html
・旧東郷町公式サイトのトップページ
  http://www.satsumasendai.jp/old/togo/


 男尊女卑の国と言われる鹿児島県薩摩川内市東郷町山田地区に、江戸時代から継承されている「おなん講(女講)」という行事があります。旧山田上地区の妻たちは、稲刈りが終わって一息ついた10月中旬の一日を「上げ膳据え膳」で過ごします。

 その年の回り番になった座元(ぬしどん)は、講の前日になると、講仲間の家から野菜などの食材を集め、料理の準備に取りかかります。献立は、にわとい(にわとり)のしめもん(煮しめ)などの鶏料理と子宝を願う里芋の田楽などです。
 講当日、座元の家で、前年と翌年の座元の主人2人が女装して給仕にあたります。妻たちは、ただ座して男たちの手料理を頂きます。時間が来ると、座元は、ホウキを持ちだして座敷を掃きはじめ、お開きとなります。

(※講:本来は講話に代表されるように、仏典の講説の為の僧の会合とか、
    寄り合いのことを言ったもの。地域社会を母体にした、信仰・経済
    などの集まりのこと)

    

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